先日、サバイバル・ジャンクションの企画で取手競輪場ツアーを行いました。TAPが始まった翌日で朝から雨ということもあり、参加者はスタッフの方が多い結果となってしまいましたが、とにかく興味深い体験でした!
まずは、競輪場スタッフの方より、施設の案内をしていただき、その後競輪場が見渡せる部屋で、インタビュー映像にもご登場いただいた、競輪アドバイザーの北村和久さんによる競輪のイロハ・ガイダンス。
全てのカギは、競輪新聞にありそうです。この新聞、小さな字で細かく様々な情報が載っていることがわかりました!主に競輪場で発売されているのは、赤競、青競の二種類。定価500円と普通の新聞よりは割高ですが、コレがないと始まらないのです。
そしていよいよ、参加者は車券(競馬でいう馬券ですね)を購入し、レースが始まるのを待ちます。この日は本所開催といって、取手競輪場でレースがある日。他にも地方で行われている競輪の車券を購入することももちろん可能ですが、本所の日はやはりお客さんの入りも多いようです。
いよいよレースがスタート。ラスト一周は、客席から怒号が飛ぶこともしばしばで、私たちもみんな興奮気味。
結果的には、岩井が2レースとも当て、長内も1レース当て、元手を取り返しました。他の参加者は惨敗...。競輪の場合は人間の能力勝負、というところが他の賭け事とは異なるのですが、まさに人間味溢れるレース、そして場を見ることができた気がします。
ツアー終了後、当たった人と当たらなかった人で、テンションは大違いでしたが、みんな賭け事初体験だったせいもあり、それぞれが色々なことを感じることができたようです。
岩井氏のブログにも詳細レポがアップされています。あわせてぜひ!
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競輪ツアー
競輪は全国的に来場者の高齢化、収益の減少が著しい産業のようです。では何をすれば生き残ることができるのか。その試行錯誤は、アートと出会い違う形で広がる可能性も大いにあると思いますし、競馬のように広告のイメージ戦略で立て直しを図ることも可能かもしれません。もしくは、団塊の世代やシニアをメインターゲットにして、お年寄りに親切なサイン表示やファシリティーを充実させていく、という戦略もあるのかもしれません。
取手競輪場の場合、アートとの関わりも多く、施設内には東京藝大の教授陣によるアートワークが設置されていたり、先月も
「自転車とアート」というフェスティバルも開催されて、たくさんの人で賑わっていました。しかし、現状ではアートと競輪ファンというのは別々の世界におり、交差するところまではいっていないのかな、という印象を持ちました。
TAP2007に参加することになり、競輪という未知の世界に触れた私たちも、まだまだその深層部分までは触れていないでしょう。それでも、今回見聞きし考えたことが、また何かのきっかけになるかもしれません。それが更に、どこかの誰かに少しずつ伝わって、また新たな動きに繋がっていくことになったら...そんな想像も膨らむ一日でした。
今回は突然の申し出にも関わらず、親切に対応してくださった取手競輪スタッフのみなさん、北村さん、本当にお世話になりました!